【ひかりペディア】光の分光
光の波の性質
光には波としての性質があります。
光は波打ちながらまっすぐ進む
この波の間隔を”波長”と言います。
波長のイメージ
色の違いは波長の違い
光の色の違いは、この波長(波の間隔)の違いによって起こります。
波長の違いが色の違いとして目に見える
分光のしくみ
分光は読んで字のごとくで、光を分けることです。
”分光”というと難しく感じるかもしれませんが、基本的には虹が見えるのと同じ原理で光を分けます。
虹は、太陽光が分光される現象
光は、色によって波長(波の間隔)が違うというのは、先ほど説明した通りですが、
実は波長によって、屈折の仕方も異なります。
この光の屈折の特性を利用したものが分光です。
分光のイメージ
光源をプリズムに当てることで、光の色の成分を取り出すことができます。
(虹は、空気中の霧や雨などが、このプリズムの役割をします。)
ちなみに、シャボン玉が虹色に見えるのも、ガラスを投下した光が虹色に見えることがあるのも、
すべて光が分光した結果です。
分光分布とは
分光分布とは、取り出した光の成分の量が多いか少ないかをグラフにしたものです。
光の強さをグラフ化するイメージ
イメージしやすいように色の強度を色えんぴつで表しています。
色えんぴつの長さが色の成分の多さ
色えんぴつが長いほど、その光の色の成分が多く(たくさん塗れるので)、発色が良くなるというイメージです。
逆に色えんぴつが短い、もしくは無ければ、その色は(塗れないので)、発色が悪くなります。
色の成分が欠落しているというのは、人工的な明かり(照明)にとっては珍しい事ではありません。
(逆に太陽光の様に全ての光の成分を含んでいることの方が難しいです。)
ちなみに実際の分光分布のグラフはこのような感じです。
実際の分光分布グラフ