【光のサイエンス】偏光サングラスと光の波
光のサイエンスのコーナーです。
このコーナーでは、光にまつわる科学をテーマに、
知っているとちょっと自慢できる(かもしれない)光の豆知識を紹介していきます。
今日取り上げるテーマは「偏光サングラスと光の波」です!
さて、皆さん偏光サングラスってご存じでしょうか。
スポーツやアウトドアが好きな人は良くご存じかもしれませんね。
必要な光は通して、嫌な光(眩しさ・ギラツキ)だけを取り除いてくれる、便利なサングラスです。
偏光サングラス
そんな便利な偏光サングラスですが、
その仕組みを知っている人は、意外といないんじゃないでしょうか?
今日はそんなお話をしようと思います。
知ってなくても別に困らないけど、
知っていると物事がよりよくわかる”光のサイエンス”の始まりです!
目次
偏光サングラスで起こる不思議
偏光サングラスを使うとちょっと面白い物を見ることができます。
下の動画をご覧ください。
モニターの前で偏光サングラスを傾けると…
不思議ですね!
テレビやパソコンの前でサングラスを傾けると、偏光サングラスは何も見えなくなるんです!
ちなみに、普通のサングラスでは何も起こりません。
モニターの前で普通のサングラスを傾けても…
やっぱりなんにも起こりません!
このちょっと不思議な現象は、実は光が波の様な性質を持っている事が原因なんです。
さて、サイエンスっぽくなってきましたね!
もうちょっと詳しく見てみましょう!
光は波の様に進む
光は、どこまでもまっすぐ進んでいくものとして知られていますが、
先ほど言ったように、実は、まっすぐ進みながらも波の様に動いています。
こんな感じです。
波打ちながらまっすぐ進む光
さらに言うと、波打つ方向は、縦だけではありません!
縦にも横にも、光は波打ちながら進む
すごいですよね!
(この絵はわれながら上手く書けました( ̄▽ ̄))
さらにもっと言うと、自然の光の波は縦横だけでなく、斜めにも、360度色々な方向に波打っていて、
それはもう、ものすごいことになっています!
(色々な方向に波打っている光のイラストは、残念ながらありません。)
(上手く書けなかったからです。笑)
そして、この光の波が、偏光サングラスでモニターを見たときに起きた
不思議現象のカギになっているのです。
もっと詳しく見てみましょう!
偏光サングラスのしくみ
光の波の話から、偏光サングラスの話に戻ってきました。
今度はレンズの仕組みです。
実は、偏光サングラスのレンズには、目には見えない小さな”柵”のようなものが仕込まれています。
偏光サングラスのレンズのイメージ
この柵が、光の波の一部を通せんぼすることで、
不快な光だけをカットできるんですね。
特定の波だけを通す偏光サングラスの”柵”
面白いですよね!
偏光サングラスは、実はかなりハイテクなアイテムなんです!
で、これも面白い事なんですが、
普通の光と違って、液晶テレビやモニターから出る光は、特定の方向にしか波打たない光なんです。
なので、偏光サングラスを傾けると、
モニターの光は全然通れなくなって画面が真っ暗に見える、
という訳なんです!
モニターの光は、傾けたサングラスを通れない
面白いでしょう!!
で、最初に戻るんですが、こうなるわけです。
偏光サングラスを傾けると…(再登場)
光って不思議ですねぇ~
おわりに
さて、今日の話もそろそろ終わりです。
いやぁ~、光って本当に面白いですねぇ~( ̄▽ ̄)
まとめとしては、
・光には波の性質がある
・偏光サングラスは意外とハイテク
って感じでしょうか。
あまりに身も蓋もない感じですが。笑
さて、今回は光の”波”の性質に着目した話でしたが、
光は実は”粒子”として動く性質もあり、身近でありながら非常に謎に満ちた存在です。
機会があれば、是非、粒子としての光についても、お話したいですね!
ではまた!